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わたなべブログ 2021年04月05日
親知らずとは、前から数えて8番目の歯のことで、
専門用語では「第三大臼歯」や「智歯(ちし)」ともいいます。
親知らず=必ず抜歯 と思う方もいるかもしれませんが、
全ての親知らずを抜歯する必要はありません。
ただ、日本人の顎の骨格的に親知らずが問題なく生える方が少なく、
何かしらのトラブルを抱えやすいのが現状です。
咬み合う歯がなく、トラブルを起こしそうな親知らずは
予防の意味もあって抜歯をおすすめすることもあります。
〈トラブルを起こしやすい親知らずの例〉
●完全に生えきっておらず、歯肉が覆いかぶさっている(一部しか生えていない)
歯肉と歯の間に汚れが溜まりやすく、歯肉が腫れやすくなります
(歯ブラシが入らない部分に汚れが溜まるので清掃不良を起こしやすい)
「智歯周囲炎」と呼ばれる状態で、疲れなどで免疫力が下がったときに起こりやすいです。
●手前の歯を巻き込んでむし歯になるケース
親知らずは清掃が難しいため、気が付いたらむし歯になっていたケースも。
かみ合っていない(咬み合う相手のいない)親知らずは抜歯しても特に問題ありませんが、
手前の歯(7番目・第二大臼歯)は奥歯の咬み合わせで重要な歯です。
親知らずが原因でむし歯になった場合、重症化しやすいため注意が必要です。
横向きに生えている場合は、7番目の歯の根の吸収(歯の根が溶けるようになくなること)
が起こることもあり、
手前の歯に悪影響を及ぼす場合は、早急な抜歯がおすすめです。
親知らずは治療器具が届きにくいため治療が難しく、
抜いても機能的な問題が出にくいことから、抜歯を選択することが多いですね。
〈親知らずの抜歯について〉
親知らずの抜歯で注意することは、歯が生えている位置と生え方です。
位置と生え方にとくに問題がない場合は当院での抜歯が可能ですが、
そうでない場合は医療機関をご紹介させていただきます。
●下歯槽管(下顎にある神経が集中している管)と近接している
●上顎洞(鼻の横にある空洞)と近接している
●横向きに生えている、根が複雑な形をしている
受診には紹介状が必要になるので、まずはご相談ください。
検診も兼ねて、困ったことがなくても一度親知らずの状態を確認することをおすすめします。