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わたなべブログ

抜歯後の抗生剤について

わたなべブログ 2017年06月08日

こんにちは、渡部です。

 

今日は抜歯後の抗生剤投与についてのお話です。

 

歯を抜いた後に感染予防のため

抗生剤を処方された経験があると思います。

 

抗生剤(最近では抗菌薬と表現することが多いですが

同じです)には系統があり、系統により

細菌の増殖を阻害したり、細胞壁を破壊したりなど

少しづつ作用が違います。

 

そのなかで当院では抜歯後の感染予防として

第三世代セフェム系を処方していました。

 

当院が第三世代セフェム系を選択していた理由は

 

院内感染で問題になっていた

ペニシリン系にたいする耐性菌に考慮してですが

 

最近では逆にセフェム系に対する耐性菌が問題に

なりつつあります。

 

 

 

 

これらを考慮し当院の予防投与に関しては

 

また2016年に、日本化学療法学会が発表した

「術後感染予防抗菌薬適正使用のための実践ガイドライン」

にを参考にさせていただき

 

ペニシリン系を第一選択にさせていただきます。

 

また糖尿病などの全身状態、抜歯する歯の状態を考慮

してですが、可能な限り抗生剤の投与を少なくし

耐性菌に対する対策に努めていきたいと思います。