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わたなべブログ

術後の鎮痛剤の処方について

わたなべブログ 2022年01月16日

こんにちは、渡部です。

 

年末にZoomで、歯科におけるマルチモーダル鎮痛についての講義を聞きました。

マルチモーダル鎮痛というのは聞きなれない言葉ではありますが、

作用機序の異なる鎮痛剤を組み合わせることによって、痛みをコントロールする

やり方のことです。

 

その講義の中で、普段の診療で使用する鎮痛剤についての話があり当院でも取り入れる

ようにしていきます。

 

歯科治療は抜歯や、インプラントなどの外科処置もあるため

どうしても術後の痛みが出てしまいます。

 

そのため当院では痛みが出ると予想される場合はロキソニンなどの鎮痛剤を

毎食後に服用するように処方していました。

その際にロキソニンなどのNSAIDsなどは消化器症状などの副作用があるため、

胃薬も処方していましたが、どうしても胃痛などを訴える方がみえます。

 

私もロキソニンを服用した際に強烈な胃痛を体験したことがあります。

 

そのため代わりにアセトアミノフェン、

商品名だとカロナールを使用するということです。

 

コロナワクチン接種後の発熱や痛みに対しての処方で、

一気に知名度が上がった薬ですね。

 

かなり副作用の少ない薬で妊婦さんにも処方されたり、

以前から海外では鎮痛の第一選択になっていると聞いていました。

 

個人的なイメージだと解熱作用はあるが鎮痛作用は少ないイメージでしたが、

それは量が少ないため解熱作用しか出ていないとのことです。

 

具体的には鎮痛効果を得るためには、一回に1000ミリグラム、つまり1gですね

を体重に関係なく服用する。

また高脂肪食によって吸収が阻害されるとのことですので、

空腹時に服用するのがポイントとのことでした。

 

色々なデータで安全性が示されていましたが、

患者さんに処方する前に自分で試してみようと、

年末年始に一日4回、一回1グラムを3日服用してみましたが、

消化器症状など全くでなかったため年明けから処方しています。

 

現状では術後の痛みもコントロールでき、その他の深い症状も訴える方も

みえません。

 

ですので当院では術後の鎮痛剤はアセトアミノフェン、カロナールを

第一選択にしていきます。

 

 

では今後ともよろしくお願いいたします。