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わたなべブログ

食後すぐの歯みがきについて

わたなべブログ 2021年02月25日

「食後すぐに歯みがきをすると、歯が傷つく(削れる)」

 

 

という話を聞いたことはありませんか?

 

 

この話については、公益社団法人 日本小児歯科学会が公式な見解を示しています。

 

 

 

 

結論から紹介すると、「食後すぐの歯みがきを推奨する」という内容です。

 

 

 

 

 

このような誤解が生まれたきっかけは、かなり前のテレビ番組で

 

 

 

「食後すぐに歯みがきをすると、歯が傷つくから30分は時間をあける」

 

 

 

 

という風に歯みがきのことを取り上げたことが始まりでした。

 

 

 

 

 

 

発信の根拠となった論文があり、それに基づいた番組構成でしたが、

 

 

 

その論文で示された実験環境は実際の口腔内とはかけ離れた環境であるため、

 

 

 

実生活に関連付けるような話ではありません。

 

 

 

 

詳しい内容はこちらをご覧ください。

http://www.jspd.or.jp/contents/main/proposal/index09.html

 

 

 

 

 

 

 

 

歯の表面は硬いエナメル質に覆われており、酸性飲料を頻繁に飲まない限りは

 

 

 

簡単には溶けないように防御作用が働いています。

 

 

 

加えて、唾液には酸を中和する作用もあるため、一般的な食後の歯みがき程度で

 

 

 

歯が傷つくことは考えにくいと言えます。

 

 

 

 

 

 

加齢や歯周病によって歯の根(根面=象牙質)が大きく露出している場合を除いて

 

 

 

食後すぐの歯みがきで時間をあける必要はありません。

 

 

 

 

 

 

 

それよりも、口の中にむし歯菌が酸を発生させる原料となる糖質や

 

 

 

細菌の住処となる歯垢を早く除去して初期むし歯の脱灰を防ぐほうが重要です。

 

 

 

 

 

 

 

歯の健康について関心をもっているからこそ

 

 

 

このような誤解が生まれてしまったと思いますが、

 

 

 

 

「食べたらすぐ磨く」を実践して歯の健康を保っていきましょう。