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症例紹介

歯科用金属アレルギーに対応した症例

症例紹介 2019年07月29日

〇歯科用金属アレルギーとは?

 

 

むし歯治療の際に使用するいわゆる銀歯(金銀パラジウム合金)には

 

様々な成分が入っています。

 

 

成分には、

 

金、銀、パラジウム、銅、亜鉛、インジウム、イリジウム、ガリウム

 

などが含まれています。

 

 

その金属が口の中の唾液に反応し、少しずつ溶けだし体内に取り込まれます。

 

取り込まれた金属が体内に溜まり、許容範囲を超えるとアレルギー反応を

 

起こします。症状はすぐには現れず、許容範囲を超えてから発症するので、

 

「遅延型アレルギー」ともいわれます。

 

何年も前に入れた歯科用金属がある日突然

 

アレルギー症状を引き起こすこともあります。

 

 

 

〇症状は?

 

 

一般的に口腔内に症状が出ることは少なく、

 

多くの場合、手のひらや足の裏などの皮膚が荒れる症状がでます。

 

 

ひどい手荒れで強いステロイド製剤を使用しても治らない、

 

水仕事を控えても治らない、などの原因が

 

口の中の金属アレルギーの場合の可能性もあります。

 

 

 

 

 

〇症例

 

 

70代 男性

 

 

手荒れがひどく、皮膚科で薬を処方されても改善しない。

 

皮膚科で歯科用金属アレルギーの可能性があるとのことで、

 

検査をすると、パラジウムとインジウムに強い陽性反応が

 

あるため、歯科用金属を除去し他の材料による治療を

 

希望されました。

 

 

〇術前写真

 

 

 

 

 

〇術後写真

 

 

 

 

 

 

 

保険治療の範囲内での希望でしたので、

 

金属冠をCAD/CAM冠に、

 

部分的な金属の詰め物はコンポジットレジン充填で対応しました。

 

 

 

術後数カ月しかたっておらず手荒れの経過はみていないですが、

 

歯科用金属アレルギーと診断された場合、

 

奥歯の金属冠が保険適応で、白いCAD/CAM冠にできる場合もあります。

 

 

まずはかかりつけの皮膚科さんで相談して下さい。